今回はトヨタグループの総合商社であり、世界約130か国・地域で多岐にわたる事業を展開する「豊田通商(証券コード:8015)」について、財務状況・配当政策・成長性から高配当株としての価値を分析します。
1. 事業内容とビジネスモデル
豊田通商は、卸売業・総合商社として、エネルギー、自動車、食品、化学品、ICT、インフラなど幅広い分野でビジネスを展開しています。中期経営計画では累進配当+総還元性向40%以上を目標に掲げ、自己株取得の検討も進めています。
グローバルに広い事業展開+株主還元方針が明確で安心感あるブリ!
2. 財務状況と利益の推移
期 | 営業利益 | 純利益 | 備考 |
---|---|---|---|
2025年3月期 | 4,971億円 | 3,625億円 | 前期比増益(利益率回復) |
2026年3月期予想 | 若干増益見込み | 約3,400億円 | 利益目標 |
2025年は当期利益が過去最高を更新、2026年も増益の見込み。業績は堅調です。
利益回復&高水準を維持してるのは、次の増配にも繋がるブリね!
3. 財務健全性
- 自己資本比率:約24%ながら、資本規模が大きく、多角事業展開でリスク分散済み
- ROE:約13.4%、ROAも堅調で収益性良好
- 営業キャッシュフロー:1兆3,000億円超と潤沢な資金余力あり
キャッシュ豊富で投資・還元どちらも余裕。これぞ商社って感じブリ!
4. 配当・増配・配当性向
- 2026年:110円 → 利回り約3.17%(株価:3465円)(2025/7/28)
- 配当性向:2025年実績で約30.6%、累進配当方針に基づき30%以上を維持
- 連続増配継続中:2014年以降9期連続増配の見込み
配当性向30%台だからまだまだ増配余地あり。累進配当方針も心強いブリ!
5. 投資判断まとめ
✔️ ポジティブ要素
- グローバルかつ多角的事業展開で安定収益基盤
- 利益水準が高く、業績回復基調で増配余地大
- 利回り約3.2%&累進配当継続で株主還元姿勢明確
- 豊富なキャッシュと割安評価(ROE高・PER10倍台)
⚠️ 注意ポイント
- 自己資本比率が20%台と商社業界で平均的→財務リスク注意
- 資源市況や為替・世界経済の影響を受けやすいグローバル企業
✅ 総合評価
豊田通商は、「低配当性向&累進配当」「業績安定・キャッシュ豊富」「グローバルな事業展開」の三拍子が整った魅力的な高配当銘柄です。配当性向30%前後で増配余力もしっかりある、中リスク・中高リターンの堅実候補として十分検討に値します。
商社だけど株主思い。魚のえさを着実に撒いてくれる安定株ブリ!